年末スペシャル 2週目。
「フェルミエ」
新潟市内、佐渡島を臨める海沿いの地区、越前浜に、カーブドッチさんを中心に複数のワイナリーが集まる新潟ワインコースト。
その中心を担う本多孝さんのファミリーワイナリー、フェルミエ。
本多さんは元証券会社にお勤めで、異業種からワイン業界へ転じ、という切り口でよく話題にされますが、先日突然葵にお越しいただき、数年ぶりにお会いしたら、日に焼け、がっしりとされていて、熱くワインについて語る、フェルミエ=農家の、の通り、農に関わる精悍な面持ちが印象的でした。
「フェルミエ アルバリーニョ2020」
世界で注目の品種、アルバリーニョ。スペイン北西部、ガリシア地方の品種。
海沿いで湿度が高く、痩せた砂質土壌、という、共通する気候背景のもと、十数年大切に愛情をこめて育てた、フェルミエのフラッグシップ。
溌剌とした白桃・アプリコットのような有核果実、磯のニュアンス、ミネラル感、砂質土壌らしいしなやか細身のボディ、余韻。
「花火2020」
新潟の風景をラベルに用いたシリーズから。
以下、ボトル裏ラベルより
新潟産ワイン専用品種使用
ドライフルーツや少しジャミーな印象もあるベリーのような味わいが特徴です。信濃川上空を彩る新潟の夏の風物詩「花火」のような華やかな香りと余韻をお楽しみいただけるライトミディアムの赤ワインです。
フェルミエさんのワインは日本ワインの中では高価です。創立当初から一貫して、決して妥協しない手作業のワイン造り、その結果の価格です。妥当だと思います。
二言目にはコスパ、で語られる昨今のものの価値、果たしてそれできて良かったのか?
農作物を育てて加工して、ボトルに詰め商品にし、自らお店に出向いて営業。
ものつくりに真摯に向かい合う姿勢に感銘を受けます。
ぜひ飲んでください。