2022年10月21日 winebaraoi

シラーズとシラー

 

朝晩、だいぶ冷え込んできました。昨日、とても素敵な柄の上着を羽織っていらしたお客様がいて、本格的に寒くなる前しか活躍できないから今だけなんだけどー、と。確かにそう。秋は短いから今しか着られない服を楽しもうと気づかされました。

 

ワインにも季節感がありますね。今日のグラスワインからだとおすすめはシラー、シラーズ。

南仏ローヌ特有の野生味あるものは冬のイメージ。今だとオーストラリアシラーズのような充実した明るい果実味主役のワインが美味しく感じます。

今日はシラー、シラーズが両方開いているのでご紹介。

 

「ウェイクフィールド ジャラマン・シラーズ2019

タツノオトシゴ、がシンボルマークという、なぜ?な南オーストラリアのワイナリー。ジャラマン、がアボリジニの言葉でタツノオトシゴだそう。

有数の名醸地クレア・ヴァレーとマクラーレンヴェールのシラーズをブレンド。

熟した赤いベリーとチェリーフルーツ、ミント、黒オリーブとスパイスの香り。ビターな樽のニュアンスが後から広がります。

 

「ヤルデン シラー2018

アラジンのランプがモチーフで有名なイスラエルの国際的なワイナリー。

黒い果実味、スパイシーでスモーキー。煮詰めたような濃厚さのあとに土、スパイス、燻製した肉のニュアンスが加わります。

 

 

最後に豆知識。シラーとシラーズは同じ品種で、英語での発音だと語尾のZを含めてシラーズになります。その故郷、南仏ローヌのスタイルを意識したものは英語圏でもシラー。

だからヤルデンはより野生味が強く感じるのですね。

週末、どうぞよろしくお願いいたします。