こんにちは。
「葵」ちんは日本ワインいろいろありますが、中でも、オープン当初から特に愛着ある蔵元さんのがオンリストしたのでご紹介します。
写真の左、お花のラベルが印象的な。
山梨、塩山近くの牧丘町にある四恩醸造さんの造る、甲州ぶどうの橙ワインです。白ではなく橙。しかも微発泡。頭のカタイ私からすると、??なんなんだ??と悩んでしまうワインです。
甲州ぶどうは白ぶどうといっても、皮が少し薄紫がかっています。その皮ごと発酵させると皮からの旨味や複雑さと同時に色合いも橙色というか、朱色のような色に色づくんですね。なので「橙」。そして、本来スパークリングとして造っていた(!)のが、発酵がなかなか進まず、様子を見つつ瓶内で1年熟成、結果、細かい泡の緩やかな微発泡が出来上がりました、という結果オーライな感じで微発泡、です。
すっきりというより、もやもやした(あまり良くない表現ですが)色んな味わいを感じます。個人的には、「果物が過熟気味で甘味以外に苦みやもったりした旨味、雑味が出てきてしまったけど、おいしい!」っていう状態、ですかね。そのもやっと感が柔らかな泡に包まれて、本当、個性的ですが、自由な発想のおいしいワイン。
ちなみに、この四恩醸造は「小林剛士」さんが責任者なんですが、葵ちんの店主「小林(ひげ眼鏡)」と同じ名前、さらに!生まれ年も同じ!なんですねー(@_@)(正直、それもあって愛着ひとしおです)四恩、および小林剛士さんについては、もう、たくさんネットなどでも情報が載っていますので、ココでは省かせていただきます。スミマセン。
もう1本。写真右の熊本。
「熊本ワイン kiss kikka カベルネ・ソーヴィニヨン」
ずばり、熊本市にある「熊本ワイン」。最近、九州ワインは注目の的でして、物珍しさではなく実力で勝負しているワイナリーが多いのですが、なにせ九州。遠い…ので葵ちんではまだまだ取扱いが少ないです。(各ワイナリーの営業殿!来てね、お待ちしています♪)
で、この熊本ワイン。ワイナリーはフードテーマパーク「フードバル熊本」の中にあり、近郊の山鹿市菊鹿(きくか)町のぶどうから造られます。契約栽培農家の人たちと地域ぐるみで造るワイナリー、ですね。
一般的にワイン用ぶどうは、日射量はあるものの冷涼で、雨の少ない地域のほうが栽培に適している、と言われます。その条件から考えると、温暖な九州、毎年何個もの台風が通過という過酷な環境下で、ワイン造りに挑戦するというのは、恐れ入りますm(__)mの一言に尽きます。一朝一夕ではない、1年かけて育てたぶどうが1回の台風で台無しに…なんて、ことがありませんようにー(>_<)祈るばかりです。
そんな苦労を感じさせない、ほどよい渋みの明るい味わいの赤。フルーティーさもあって軽く冷やし気味で飲む日本のカベルネ。私は好きですね。疲れた体にもすんなり入ります。ただし、ボルドーのカベルネとは全く別物です。比べて云々いうものではありません。熊本は熊本のカベルネ、そのらしさを味わいたいです。
以上2種類のワイン、たぶん今週来週、お盆を挟んでしばらくの間オンリストしています。飲んでみてください。
ちなみーに、四恩醸造さんの限定スパークリング「夏の日」。やはり四恩さんらしい濁り旨味のスパーク。こちらはボトルのみですがよろしければ。先日、ご常連のお客様が「彼女の誕生日に」と飲まれていましたので(ふあぁ、うらやましいなぁ)。残り、1本、です。夏が過ぎたら私が自分で飲もうかな。。。
以上 小林(嫁)でした。