こんばんは。
おかげさまで「葵さんのチーズは本当美味しい」とお声を頂くことの多いチーズ。
ミモレットやピーチメルバみたいに、定番でおいているものもあるのですが、実はちょこちょこ仕入内容はかえているのです。
といっても、最近なんとなく同じような(あまりアタリサワリないような…)チーズばかりだったかな、と思い直しまして、今回、個性強い、強烈系も仕入れてみたのでご紹介。
まずはブルー「ブルー・ド・ボンヌヴァル」
フランス、アルプスの秘境といわれる山間の村で造られる貴重なチーズ。
見た目は青かびびっしりですが、ピリッとした刺激よりも地の部分のミルクの濃さが際立っていて、丸みのある味わい。
次いでセミハード「トム・オ・マール・ド・レザン」
ワインを絞ったあとの搾りかすから造る蒸留酒「マール」、これを作ったさらに残りの搾りかすを、びっしりまとったセミハードのチーズです。搾りかす、っていうと聞こえは悪いですが、ようはお酒の風味を生かし、ものを大切に、の再利用に再利用を重ねたチーズ。
発酵食品のような風味が強い、というよりむしろお漬物古漬け!!!これは好みが分かれるだろうな、と。正直初夏にはまったくふさわしくない濃い味です、が、ちびちびつまみにはよろしいのではないかと。
もう一個、これは日本の福岡最西部、糸島産のセミハード「コハク」
デンマークや北海道で修業をされた方が糸島でオープンした「糸島ナチュラルチーズ製造所 TAK」。まだオープンして2,3年の新しいチーズ工房です。
このコハクは表皮をウォッシュして仕上げるセミハード。だからか、ミルクの豊かな味の中に個性的な苦みを感じます。シンプルそうに見えて滋味深い、日本ならでは感強いチーズ。