2013年8月7日 winebaraoi

これは…手強い。

こんばんは。

いきなりですが、食べ物に「手強い」という表現はいかがなものか、とも思いつつ、「手強い」としか表現できないもの、入手しました。

ワインバー葵、らしくそれは「チーズ」なのですが…。

外観はこんな感じ。

フランス・ロワール地方、ベリー地域産の「トリコルヌ・デュ・ベリー」といいます。

豆知識程度に「トリコルヌ」というのは帽子のことで、肖像画とかでナポレオンが被っている三角っぽい形の帽子。それに似た形のチーズで、ベリー産だから、この名前がついた模様。

これ、チーズ屋さんで2か月位熟成されたものらしいのですが、もともとソフトな食感だっただろうものが2か月経つと…。

まず食感は固く引き締まります。水分が飛ぶからですね、ほろっとしたような口当たり。

そして味は、とにかく濃い!羊乳だからってのもあると思いますが、ものすっごく濃密な味です。

もうほんの数グラム、口にするとその後数十分はその風味が口の中を支配します。私、トリコルヌの後にカマンベールもちょっと食べたのですが、最初、カマンの味がまったくわからなかったほど(@_@)。

少しピリッとしたしびれる様な風味でもあり、、、これぞ熟成の醍醐味。でも何のワインが合うのでしょう?熟成したナッツっぽい白ワインとかかなぁ?もしくは濃い赤?すみません、ワイン&チーズを専門にしているバーなのに、いやはや、ほんとに初体験の味。

チーズ屋さんの店長さんも迷わず「クセあり、ツウ向き!」って即答されてたトリコルヌ。ちょっとしか入荷してませんが、よければお試しください。

(先の写真とは反対から撮った写真。もはや色々なカビが育っていて…食べ物じゃないみたい…)