5月 2012

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28 5月 2012

早稲田 オープンカレッジ 3回目

こんばんは。 先日もまた、早稲田大学の日本ワイン講座に行ってきました。 三回目の今日のゲスト講師は長野須坂で昨年ワイナリーを設立したばかり、という「楠ワイナリー」の楠茂幸(しげゆき)さんです。パチパチ。 最近の日本ワインは本当にびっくりするくらいの品質のものに会う事多くなってますが、楠さんのワインもそのひとつ。確か昨夏のことだったと思いますが、新設ワイナリーで名前は聞いていたものの、とある試飲会で初めて楠さんのシャルドネをいただき、こんなに美味しいシャルドネがあるんだ!と。樽の香りがしっかりある、フレッシュフルーティー系ではないブルゴーニュのシャルドネを髣髴とさせる味わいで、楠さんご本人を前に「この人、どこでワイン造りを学んだんだろう?大手ワイナリーから独立したんだっけ?」なんて思って調べたら、脱サラして独力ではじめた、って分かり本当に驚いた記憶があります。そのくらい、大変美味しい洗練されたシャルドネでした。 20年間、航空機のリース会社につとめ世界中飛び回る(ちょっと大げさかも?)仕事をされていた楠さん。その仕事を退職され心機一転、ワインを造ることを目指しオーストラリア、アデレード大学大学院に2年間留学します。ぶどう栽培学とワイン醸造学を学び帰国。日本でのワイナリー設立を目指し奮闘。ぶどう造りに恵まれた環境ということもあり、故郷、北信の須坂にて2004年から畑を借り入れ、2006年に初ヴィンテージ(当時は醸造免許を持っていないため他ワイナリーに醸造は依頼)、2011年に念願の醸造免許を入手し2011年10月から自家醸造をスタートさせました。シャルドネやカベルネ、ピノ・ノワールといった欧州品種を中心に栽培醸造。早くもテレビや新聞で取り上げられ、「長野原産地呼称認定ワイン」にて白ワインが受賞、など、注目を集める勢いのあるワイナリーです。 と、以上がざっくりとしたプロフィール。今回はぶどう栽培についてかなり詳しくお話していただき、その内容も面白く勉強になるもので、もちろん、試飲したワインもすばらしいのですが、なにより、楠さんご本人のここに至るまでの道程が感銘を受けました。 私個人が思うところですが、本来ワインおよびワイナリーについて語るとき、出来上がったワインの味わいが全てで、もちろんワイナリーの背景や姿勢も大切ですが、どんなに素晴らしい信念でワインをつくろうと美味しくなければ意味がないと思うのです。シビアかもしれませんが商売なのだから、結果のワインそのもので勝負が当たり前。特に私たちのように、何万とある中からワインを選び抜き、それを提供してお金を稼ぐ立場だと、自分が飲む以上にシビアな目線で望まなくてはなりません。だから、必要以上に「ワインを造っている人」に感情をもつと、それが鈍るので気をつけなければいけない。冷たいですが必要以上にファンになってはいけないと。 ですが!今回の楠さんのお話は、ちょっと贔屓にしちゃおうかな、と思うくらい、感銘を受けてしまったのです。 個人的な背景を含みお話をします。現在50代半ばの楠さん。「脱サラ」ってのはまま聞く話です。でも、まったく未経験の分野にある程度の年を経てから挑む。しかも、まず国外の大学にて勉強するところからスタート。長野出身っていっても今まで農業とは一切かかわりがない新規就農者。土地を買って苗木を買ってぶどう棚をつくって、醸造設備をつくり、ショップもつくり…。そこには莫大なお金が動きます。ワインは苗木から始めると最低でも3年間はぶどうが採れません。ぶどうが出来てからも新酒でもない限り1年近くは「商品」にならないのです。 ぶどう栽培は農業です。1年中畑の状態を見て周り、特に苗木からスタートさせたら病気との闘い、不必要な雑草との戦い。寒い北信ならではの冷害への対策。どんどん伸びる梢の剪定、葉の剪定、、、もう、それは気が遠くなるくらい大変なことだと思います。私は実際に作業したことはありませんが、都会育ちの軟弱者なので自分には絶対無理だ、と思うほど、本当に肉体労働と細かな気配りが必要なのがぶどう栽培です。 さらに醸造。肉体労働とはまた違う、手をかければかけるだけいいってものでもない、これは経験とセンスがものをいうところ。しかもぶどうは年1回しか実らないので、あれもこれもと試しきれない、これ!って思ったやり方でその1年間の集大成を導いていかなければならない。 もう、なんで安定した職業があるのに、よりにもよって脱サラして日本でワイン造りを…ってついつい思ってしまうくらい、本当に大変なことの連続です。それを、実践して、しかも美味しいワインが出来ている。そのご本人が目の前で淡々と。 私たちも前職をやめ夫婦でワインバーをやっています。もちろん、それなりに大変です。お店を始めるときも「仕事辞めて結婚して式も挙げずに、貯金も全力投入して……」なんて深く考えたら進めない状態(笑)。おかげ様で2年くらい経った今でも「先週に続き今週もヒマ…もう胃がキリキリ…」なんてことはザラです(と思ったら満員御礼で逆にキリキリ、の繰り返し)。でも、一応前職もずっとワイン関係である程度知識もツテもあり、30代なったばかりだし(当時ですよ)、ありがたい両親の存在もあり、、。でもでも一応自分で新しいことに挑戦することの大変さは最低限知っているので、だからこそ、楠さんの決断はすごい! なんでワイン造りの道に?という質問に対してリアルビジネスへの憧れと、それを選ばなかったことで将来後悔したくなかった、と仰っていた楠さん。 造り手優先で話すのは本意ではないのですが、今回はなんだかとても感銘を受けたので、ワインそのものよりもこちらを優先して書いてしまいました。 楠ワイン、完売しているものが多く実際いつお店でご紹介できるかは未定ですが、必ず、葵でも扱わせていただきたく思っています。   それにしてもこのワイン講座、「山形の老舗」から「山梨の若手代表」そして「長野の新設個人ワイナリー」とバラエティに富んでいて毎回本当に面白い。6月は2週お休みで次回、6月17日は宮崎「都農ワイン」さん。 ブログご覧の方、よろしければまた、お付き合いください。

27 5月 2012

日本全国ご当地ワイン 第10回 葵・初登場のワイナリー特集!!

日本全国ご当地ワイン、第10回目は「葵・初登場のワイナリー特集です。 北海道から九州まで全国をぐるりと回っているご当地ワイン企画ですが、日本にはマイナーというか「まとめてご案内」するにはなかなか数が揃わない地域があります。 それこそ津々浦々にポツリと点在するワイナリーたち。そのワイナリーたちを今回は一挙にご紹介しようと思います。 以下、詳細です。 ワイン 写真左から ①岩の原葡萄園「深雪花・白」 白/すっきり辛口 新潟県上越市 「日本ワインの父」川上善兵衛が作り出した品種、ローズ・シオターとシャルドネのブレンドによる、フレッシュで香り豊かな白ワイン。 グラス・900円 / ボトル・4,800円 ②中伊豆ワイナリーシャトーT.S「志太シャルドネ2010」 白/辛口/コクあり 静岡県伊豆市 「ワイン造りに不向き」とされる気候のハンデを乗り越え高い評価を受けるワイナリー。中伊豆産+長野産のシャルドネをブレンドし造られたふくよかな味わいの白。 グラス・1,000円 / ボトル・5,500円 ③北条ワイン「ヴィンテージ赤2009」 赤/辛口/軽やか 鳥取県東伯郡…

24 5月 2012

届きました!第1弾

来週の月曜日から始まる「日本全国ご当地ワイン 第10回」はこれまで取り上げることができなかった地域にあるワイナリーさんをご紹介していくのですが、先週末から徐々にワインが届きはじめてます。それがこのワイン達・・・ (新入荷のワインが届くと厳しい目で状態を確認しているつもりなのですが、傍から見るとニヤニヤしながら箱を開けてるだけのようです。) 左から新潟の「フェルミエ」さんと「岩の原葡萄園」さん。静岡の「中伊豆ワイナリー」さんに「サッポロワイン」の岡山県産ブドウを使用したものと4ワイナリーのワインが届いています。このワイン以外にも鳥取のワイナリーさんからや㊙ワインなど5~6種がオンリスト予定。 全部揃いましたら改めてご報告させて頂きますのでお楽しみに!

23 5月 2012

今週のグラスワイン

最近ゆっくり飲めるねと評判な葵のグラスワインを紹介させていただきます。ゆっくり?どうせ暇なんでしょという方、まあそうなんですけどね。 それでは順番に左から、 ●クリティアス カヴァ ブリュット (グラス800円) スペインのスパークリングワインカヴァ。暖かくなってくると特に活躍します。泡立ちのしっかりしたキレのある辛口です。程々のコクがこの時期にちょうど良いのでは。 ●葡萄造りの匠 北島秀樹 ケルナー2009 (グラス950円) ラベルのインパクトと味わいから当店で人気のある匠シリーズ。キレのある味わいとキレイな酸味が心地よいすっきり辛口白ワインです。 ●メゼック シャルドネ2010 (グラス1,000円) ちょっと珍しいブルガリアのワイン。コク、ボリューム感ありのたっぷり白ワインながら爽やかな柑橘系の香りとミネラル感も併せ持っています。このブルガリアのワイナリーの赤(メルロー)も美味しかったのでボトルワインにオンリスト中です。 ●機山ファミリーリザーヴ2010 (グラス900円) 先日のブログでも取り上げたワイナリー。ブラッククイーンとメルローをブレンドした赤ワインは個性的。ただ、その個性が病みつきになります。数日後にまた飲みたくなる不思議なワインです。 ●シャトー フォンセッシュ2005 (グラス950円) ちょうど飲み頃なボルドー産赤ワイン。適度な果実味とコク、キレイで控えめな酸味、全体を引き締める柔らかな渋み・・・今飲んで満足の1杯です。 ●おたる完熟ナイアガラ2010 (グラス800円)  しっかり甘い白ワイン。ブドウそのままのような豊かな香りの癒し系ワイン。飲みすぎ注意です。 ●さらにもう1本!今日からしばらくイタリアのピノ・ノワールを開けてます。ここは店主の気まぐれで変わりますのでご了承ください。 とざっくりご紹介した今週のグラスワイン。いずれもなくなり次第別のワインに変わりますのでお早めに。

21 5月 2012

早稲田オープンカレッジ 2回目

こんばんは。 先週に続き早稲田大学の日本ワイン講座へ行ってきました。 今回は山梨勝沼の「ダイヤモンド酒造」雨宮吉男さんが特別講師。 1963年設立のワイナリーの3代目、よく「期待の若手醸造家」なんて紹介される才能溢れる方で、ぶどう栽培から醸造、販売広報?まで担う造り手さんです。 葵ではお店のオープン前に勝沼のワイナリーまで訪ねたことがあり、当時、まだそんなに日本ワインの知識がなかったころですが「他の勝沼ワインと違う魅力がある!」と、強い興味と印象を持ちました。 たまたまワイナリーにいらした吉男さんのお母さんから「もうね〜息子が好き勝手やってるから〜」なんて言われつつも、ご丁寧に接客いただいた記憶があります。 雨宮吉男さんですが、20代のころワイン造りの勉強をしに渡仏。日本の大手ワイナリーはボルドーへ研修に行くことが多い中、雨宮さんはブルゴーニュへ。ピュリニー・モンラッシェ村のオリヴィエ・ルフレーヴやサヴィニー・レ・ボーヌ村のシモン・ビーズといった著名な造り手の元で3年間修行。ブルゴーニュとボルドーは2大名醸地ですが、規模も大きくシャトーそのものに価値を見出すボルドーに対して、ブルゴーニュは細分化された小さな畑で農家がぶどう造りからワイン醸造まで行い価値の基準は“畑”。感覚として「農作物としてのワイン」という印象を強く受けます。 雨宮さんはそうしたところが勝沼と似ているのでは、と仰っていました。勝沼も甲府盆地の東斜面に住宅や道路の間を縫う様に畑が点在しています。前回の山形タケダワイナリーのように何ヘクタールもの畑を一箇所にもっているというのは稀で、勝沼では1つのワイナリーが複数、離れたところに畑を所有。また、日本でもっともワイン造りが盛んでその大半が家族経営からスタートしているところも似ていると。ただ畑に対する価値の基準、格付けはまだで、目下整備中とのこと。(これは日本でかなり画期的です!) ブルゴーニュ的なワイン造りを身につけ帰国。もちろんそこで得たさまざまな技術や方法を取り入れつつも、似てるといったって土壌、気候風土もまったく異なる山梨で、山梨の気候風土を生かすワイン造りをされています。極端な話、ブルゴーニュ的スタイルを踏襲して造るときもあれば、その間逆をあえてやることも。今回セミナーで試飲させていただいたダイヤモンド酒造のワインは2種類、シャルドネとマスカット・ベリーAなのですが、シャルドネの白に関しては間逆で、ベリーAの赤に関しては踏襲して、とのこと。 詳細はいすれ機会があったらご紹介しますが、学んだことをそのまま真似するのではなく、山梨の気候風土をしっかり加味して、同時に今までの山梨では実践されてこなかった醸造技術をも駆使。ワイン造りって1年に1回しかできないので新しいことにトライするのって本当に勇気がいると思います。失敗したら1年の努力が無に帰しますし経営的にも大変なことになります。そうした中、教えてもらったやり方を噛み砕きチャレンジし、しかも結果を出している雨宮さん、すごいです… ちなみに雨宮さんのワインがどのくらい評価されているかっていう寄り道話を。 フランスでソムリエ世界一に選ばれた方が主催したパーティーで、雨宮さんのつくるマスカット・ベリーAの赤ワインがメイン料理のときに供されたと。その際もう1本出されたワインがDRC(かのロマネコンティを生み出す超名門!)の赤ワイン。山梨のベリーAに対してDRC,失礼承知で書きますが、世間的な価値は価格も含めウン百倍の差があるもの、っていうか普通ぜっっっっったいに!!同じタイミングでは出ないワインです(ごめんなさい、でも本当そういうものなのです)。で、結果、食事と合わせるという意味では決して遜色なかったと。もちろんそのチャンピオンソムリエさんがダイヤモンドのワインを個人的に好きっていう背景があるから(このこと自体すごいことなのです)、お料理もベリーAを意識したものだったかもしれませんが、とにかくそうしたグローバルななかに日本のワインが選ばれるっていうこと自体、本当に快挙だと思います。 最後に、この「マスカット・ベリーA」という品種について。日本で大正時代に新潟で開発されたこの品種は、現在食用も兼ねて広く栽培されています。普通に美味しいぶどうですが、ワインにしたとき特有の甘い香りと軽さが、正直いまいち評価されない品種です。実際、日本国内でならいいけれど国際舞台の競争には勝てないとも言われ、最近新しくワイン造りに参入したところでは栽培されることが少ない品種です。 でも、ベリーAは日本の高温多湿という気候風土に強く栽培がシャルドネやカベルネなどと比べると簡単で(丈夫で簡単ということは農薬や極端な肥料に頼らなくてすむので環境にもやさしい)、日本で造られる赤ワインでは1番生産量があるのも事実。これはワイナリーがっていうより、ベリーAを栽培している農家さんが多いからこそ。実際雨宮さんのところでもベリーAは栽培農家さんから購入したものがほとんどだそうです。 せっかく気候風土に適した経験値の高いぶどうがあるのならば、それをもっともっと品質を高め結果美味しいワインを造り評価され、その評価を農家さんと分かち合う。「農家さんとの情報・技術交流を通して、お互いに品質向上に努められるような信頼関係を築き上げていきたいと思っています」と雨宮さんご本人の言葉です。 マスカット・ベリーAをもって世界に挑戦していくダイヤモンド酒造。お話を伺ってますます応援したい気持ちになりました。 これを長々と読んでくださったかたも、ぜひベリーA、飲んでみてください。なかなか雨宮さんのものほどしっかりとした味わいのものは少ないですが、最近本当に目をみはるものも増えていますよ♪   次回は長野「楠木ワイナリー」さんです。 ご拝読、ありがとうございました。…

18 5月 2012

待望のワイン到着!

こんばんは。 今日は風が凄いですね(>_<)。ニュースで見ましたが、都内でも朝方雷が鳴ったりヒョウ(!)が降ったりしたそうで、、、本当、最近は天候異常が多い。災害が起きないことを祈ります。(お店にとっては稼ぎ時の金曜日なのにぃ…たのむよ!)   そんな中、葵に久々に入荷したワインがあるのでご紹介。 日本ワインの中でも特に人気があり、入手困難なワインっていうのがあります。年にリリースが1,2回しかなくて「おひとり様○本まで」みたいなワインです。その中から今回は「機山(キザン)洋酒工業」と「Kidoワイナリー」が入荷しました! 機山さんは山梨、盆地の北東部に位置する塩山という場所に構えるファミリーワイナリー。1ヘクタールの畑では甲州やブラッククイーンといった日本品種をはじめ、メルロー、シャルドネ、といった欧州品種まで栽培。ワイナリーの写真なんかを見ると、下草が茂った自然栽培の畑やこじんまりと清潔な醸造所は清々しく、美味しいワインが丁寧に造られている事が伝わります。 むやみに商品ラインを増やすことなく、赤白ワインそれぞれ3種とスパークリングワイン、それにワイン造りの副産物であるブランデーとマール、合計9種類という大変すっきりかつ合理的なワインリストです。ご夫婦2人で栽培からすべてやられているというのでこれ以上増やせない云々というのを何かで見た気がしますが、いやいや、十分です。どのワインもキャラクターがしっかりあってキチンした考えのもとキチンと造っているな、と(偉そうですが)いつも思います。 そんなキザンさんから葵に到着したのは3種類「キゼンセレクションシャルドネ2010」「キザンセレクションメルロー2010」「キザンファミリーリザーブ赤2010」。です。 キリッとした柑橘系の印象から徐々に蜂蜜のようなふくよかさが表れるシャルドネ、赤い果実味とスパイシーな味わいでミディアムボディのメルロー、そして酸味と渋みのバランスがよく余韻も長いファミリーリザーブ。 ファミリーリザーブは6本入荷したので近日中グラスワインとしてお出しします!6本しかないけど開けちゃいます。で、他2種は3本のみの入荷なのでボトルとしてオンリスト。早いもの勝ちです。キザンさんはホームページもとても素敵なので見てみて下さい。   もう1方、長野塩尻桔梗が原地区に位置する「Kidoワイナリー」。ここはほんと手に入らない(*_*)「城戸さんありますか?」ってよく名指しで聞かれ「すみません~売り切れです~」って。 日本国内でもトップ産地塩尻をいまや代表するワイナリーとなった城戸ワイナリー。ここもご夫婦と奥様のお父さんの3人という小さなワイナリー(ホームページご家族の写真みるとほんと3人なんだ、って実感)。 城戸さんは昨年伺ったことがあります。真冬だったのでとても寒いカラリとした空気の中ご丁寧に畑までご案内いただきました。桔梗が原はもともと標高が高いのですがなかでもKidoワイナリーは風が吹きぬける山間で、でも太陽が出ると夏場の日差しはさぞかし強いんだろうなと思わせる日当たりのよさもあり、まあ、真冬だったので畑の醍醐味は味わえませんでしたが、糖度と酸ののったメリハリのあるブドウができるに違いない!と実感した記憶があります。 そんな城戸さんからやはり3種類ようやく入荷。今回は「オータムカラーズ」というラインから「メルロー2011」「ナイアガラブリュット2011」「セイベル2011」。   名前の通り秋の収穫模様をデザインしたこのシリーズは城戸の中ではカジュアルラインですがどれも美味しい。香りの鮮烈さ(特にナイアガラは万人びっくりのはず!)に驚き、カジュアルといっても凝縮感のある味わいにヤラれます。 城戸さんはいずれも2本(@_@)!だけの超限定入荷。気になった方お早目に。   以上、待望ワインのご案内でした。(キザン、キド共に詳細お知りになりたい方はご連絡ください)…

14 5月 2012

早稲田オープンカレッジ 1回目

こんばんは。   先日は五月晴れの気持ちよい日曜日でしたね。神田川沿いも新緑がぶわーーっと、近くを通るだけで緑の香りがすがすがしい、本当、良い季節です。 そんな中、私たちは近所の早稲田大学へ。 先日から一ヵ月半にわたり、早稲田のエクステンションセンターにて「日本ワインのオープンカレッジ」が開催、それを受講することとなりました。 日本ワインを愛する会、という会がありまして、そこの会主催で、理事の遠藤誠氏によるレクチャーを中心に、今回は日本各地のワイナリーの方も特別講師としてお話をしていただけるというもの。 日本ワインメインのお店を切り盛りしている身からすると、これは本当に貴重な機会。だって、本当なら自ら各地のワイナリーに行って学ばせていただくところを、造り手さん自らわざわざ、こんな近所の大学まで足を運んで下さるなんて…。ありがたや。早稲田、近くて良かった。   ということで十数年ぶりの学生気分も味わいつつ、初回。 初回の特別講師は山形「タケダワイナリー」の岸平典子さんです。パチパチ。   ざっくりタケダワイナリーについてまとめると。   山形、蔵王連邦のふもと、かみのやま温泉郷近くの高台に位置。 明治初期、政府のワイン造り推奨という時流の中初代武田猪之助氏によりぶどう栽培が開始。現代5代目の岸平典子さんまで代々家族経営で続くワイナリー。 ワイン造り開始は1920年。「良いワインは良いぶどうから」をモットーに土造りから始めたぶどう造り、ワイン造り。 自社畑は15ヘクタール。家族経営スタイルの一箇所にまとまった畑としては日本では北海道ワインに次ぐ広さ。 ぶどうは自社のほか近隣の協力農家のぶどう。創業以来一貫して山形産のぶどうのみを使用。 カベルネ、シャルドネといった欧州品種は樹齢20年、マスカット・ベリーA、ブラッククイーンの日本固有品種は樹齢70年のものも存在。 畑では自然のサイクルを生かした減農薬、無化学肥料、無除草剤、無耕作の自然農法栽培を実施。…

09 5月 2012

臨時休業のお知らせ

事前にお伝えしている通り、明日10日(木)、葵臨時休業頂きます。 ゴールデウィークで散々休んだばかりなのに!とお怒り&ご心配、ごもっともです。すみませんm(_ _)m そんなに休んで何をやっているんだ?とお思いの方(いるのか?)、明日はサボりではありません(当たり前か)。 言い訳がましいですが、明日は「ワイン東京」という年に一度開催の業務店向けのワイン試飲会があるのです!日本のワイナリーも含め、海外インポーターまで総勢50社くらいの業者さんが一堂に会する超貴重なもの。 美味しいすばらしいワインを探しに飲んで飲んで飲みまくってきます! なので、、、すみません、臨時休業となります。なにとぞご了承くださいませ。   親しいお客様S氏に、この5月の一連の休みスケジュールをお知らせしたら、「分かった!じゃあ、営業してる日あったら連絡して」って。。。 Sさん、11日からはもういつでも(日曜以外)ウェルカムですよーーー♪

09 5月 2012

義援金寄付のお知らせ

こんばんは。   3月末に開催した「日本全国ご当地ワイン・東北」の際に皆様から頂いた売り上げの一部、二万円を、この度日本赤十字社を通じて義援金として寄付させていただきました。 集計等に手間取り遅くなりましたが、ご報告させていただきます。   これからも微力ながら、「日本ワイン」をおすすめするお店の、せめてもの出来ることとして寄付活動を続けていきたいと思っています。   どうぞよろしくお願いいたします。   ワインバー葵 一同    

07 5月 2012

グランヴァンイベント&小布施ワイナリー特集!

本日からワインバー葵は6日ぶりの営業再開です。所用とはいえこんなに休むのは開店以来初なので正直ドキドキしました。(こんなに休んじゃっていいのかな、大丈夫かな・・的な感じです) まあ休んでしまったものは仕方ない!と開き直り張り切って営業していきたいと思います。 さっそく3日間のイベントから!イベント案内にもありますが、毎月恒例の8日(火)のグランヴァンイベントに加え7日~9日までの3日間でも小布施ワイナリー関連のスペシャルメニューをオンリストしちゃいます。 グランヴァンイベントが2種類の特別版 ●ルイ・ラトゥール シャサーニュモンラッシェ プルミエクリュ 1999年  グラス(90ml) ¥1,300円 ●ドメイヌ・ソガ ル・ヴァン・ナチューレ シャルドネ 2009年  グラス(90ml) ¥1,300円 安定の老舗ブルゴーニュと個人的に思い入れの強い1本。どちらも魅力的なワインです。(イベント案内でワインのことを少し紹介しています。ご覧いただけると興味を持っていただけるかなと思います) そして小布施ワイナリー特集。こちらは3種類がオンリストなのですが、今回日本酒が初登場します。もともと小布施ワイナリーは1867年以来の日本酒の蔵元でしたが戦争中に国策で廃業を余儀なくされワイン造りをスタート。しかしながら家業の日本酒造りをどうしても行いたい、続けていきたいとの熱い思いから昭和37年に当時としては異例の清酒製造免許が復活となりました。そんな苦労の歴史もあり小布施ワイナリーのアイデンティティともいえる情熱が感じられるのが日本酒なのかなと思います。同じく情熱とこだわりのワインと飲み比べるなんてのも楽しいのではないでしょうか。もちろん酔っ払い過ぎない程度にですが。 それでは本日からのラインナップ ●ソガ ペール・エ・フィス シュトルウム ミヤマニシキ 2011 家業ともいえる小布施ワイナリーの日本酒造りにブルゴーニュ的発想をプラス。微発泡純米吟醸にごり原酒です。 グラス¥750 ●ソガ ペール・エ・フィス J ミヤマニシキ 2011  吟醸酵母を使用した華やかな香りが特徴の無濾過生原酒。マグナムサイズでのご用意です。 グラス¥600 もちろんワインも ●ドメイヌ・ソガ ル・ヴァン・ナチュール サンスーフル 2008 ビオロジック栽培で育てられた4種類のブドウをブレンド(赤、白用ブドウの混合!)したじんわり旨い赤ワイン  グラス¥1,200 ワイナリーを訪問させて頂いた時のお話もお伝えできたらと思っています。ぜひお勧めのチーズやおつまみとと併せながらお楽しみください。